コラム

【独占取材】第1回:大西さんの仕事って何?

◆壮絶な会社員時代と起業でみつけた希望

大西さんは北海道出身とのことですが、地元ではどれくらい料理の仕事はされていたのですか?

大西
実は料理人はまだ始めて6年くらいなんだ(2022年現在)

たしか最初は自動車整備士をされていたんですよね。

大西
そう。自動車整備士の専門学校を卒業して、自動車ディーラーで整備士として3年間働いたんだけど、技術職よりも接客や販売が得意なことに気付いて、旅行会社の添乗員に転職。その後は整備士の経験・資格を活かしながら接客・販売ができるガソリンスタンドで働いて、観光バス会社に営業で入って、資格を取って運行管理者として勤めていたけれど、体を壊して転職。タイヤ販売会社で働いて…

動画で見たのですが、改めて聞くとすごく色々な仕事をしていますね。

大西
そうだね。そのうち『俺の人生何やってるんだろう…』って路頭に迷い、そこから『人に喜んでもらう仕事をしよう』と決意をした。『何をしたら人に一番喜んでもらえるのか』と考えたときに、その時一番ウケていた『料理』を仕事にしようと、出張料理人として2016年に起業したんだ。

『素人時代』ってもらった写真。ライブフェスで料理を作っている!?

そうなんですね。でも、いきなり起業するのって難しくないですか?どのように起業したのですか?

大西
実は起業しなくてもよかったんだけれど、『どうしたら料理で人に喜んでもらいながら生活ができるか』を考えた結果なんだ。飲食店を経営するにも、お金も無ければ飲食店で働いた経験も料理関係の仕事もしたことが無い。他のお店で修行するのも違うような気がして…。

たしかに料理人の修行って大変ってイメージがありますね…。

大西
偏見かもしれないけれど。料理の修行は『見て盗め』とか古くからの厳しい風習が残っている世界。実は今までの仕事でも、人と考え方や特性が違いすぎて、上司や先輩から怒られたりモラハラを受け続けていた自分には向いてないと思った。

そんなことがあったんですね…。

大西
修行もせず、飲食店もせずに料理で喜んでもらうことを考えた時に、他の仕事は一生懸命やっていたから、『普通の料理人さんが持っていないスキルを自分は持っている』と思ったんだよね。

なるほど、今までの仕事で培った経験が活かせると。

大西
それが接客だったり、話術だったり、人に喜んでもらうためのエンターテイメントのマインドだったり、そういったことを活かして人を喜ばせるという仕事は、たぶん普通の会社や飲食店ではできないというか、まず理解してもらえないと思う。

確かに考え方が違うと受け入れられないかもしれませんね。

大西
じゃあ、自分なら何が出来るかなって考えた時に、人の家に行って料理を作ったり、料理教室を開いたり、冷蔵庫の余った食材でレシピを考えたり、キャンプで豪華な料理を出したり、そういったことができるんじゃないかなって。調べてもあまり出てこなかったけれど『出張料理人』というのを自分でやってみようって思った。

出張料理人!フリーランスの料理人みたいですね!
出張料理人として現地で料理を作る大西さん(随分痩せている…)

大西
店舗を持つには何百万円とお金(費用)が必要になるけど、出張料理人はそれがかからない。資格も特に必要なさそうだった。

資金面はそこまで心配しなくて大丈夫だったのですね。

大西
お客様とのコミュニケーションありきで料理を作らないといけないから、職人気質な料理人さんには難しいと思う。今でもそうなんだけど、自分の料理はほどほど美味しい料理であって、めちゃめちゃ美味しい超一流の料理ではないと思っている。それでもお客さんに喜んでもらえる話術がある(笑)そして、たとえダメでも辞めれば良いと思っていた。

え、そうだったんですか!?

大西
他のアルバイトをしながら頑張って、事業が形にならなければ辞めたっていいと思う。別に履歴書に書いてもきっとマイナスにはならない。『一身上の都合で退職』って書いたらなんかダメな感じがするけど、自分で起業して辞めたというのはむしろプラスに評価してくれると思うんだよね。

明確な理由を持って仕事を辞めることは決して悪ではないのですね。

大西
だから、起業する理由とか誰かに背中を押してもらったというよりは、損することも無いし、とりあえず始めてみたって感じかな。

仕事で自分の強みを活かすって凄いことですね。

大西
この仕事に出会えて良かった、ラッキーだったって思ってる。

ハロウィンらしい。これは普通の料理人さんには無理ですね。笑